移住したけど「花粉症」になる?

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移住したけど「花粉症」になる?

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はじめに

こんにちは、パッパです。あっという間にもう6月ですね。日本はすでに猛暑日を記録して、梅雨に突入したようですが、お元気でしょうか?

スウェーデンも長く寒い冬から春、そして先日は最高気温が28度まで上がりました。日本なら28度なんてまったく暑くないと思われるかと思いますが、スウェーデンでは夏でも気温が30度超えることは稀であり、6月にここまで気温が上がるのはある意味異常気象なのかもしれません。

さて、天気が良くなれば、草木もグングンと成長します。そんな時期に人間を悩ませるものと言えば…そう花粉です。今回はパッパ自身の花粉症、そしてスウェーデンでどう治療したのかをお伝えします。

さようなら日本の花粉、こんにちはスウェーデンの花粉

日本で花粉症と言えばスギ花粉症でしょう。そして、パッパももれなくそのスギ花粉症でした。症状はそれほど重たくなく、目のかゆみと鼻水程度だったため、薬局などで買える薬で耐えることができていましたが、やはり花粉症自体はないほうが良いですからね。この時期はなんだかんだと憂鬱になったことを今でも覚えています。

別に日本の花粉症とお別れするために、スウェーデンへ移り住むことを考えたわけではありませんが、このスギ花粉の元となる杉が欧米では少ないため、数少ない嬉しいお別れだったのは間違いありません。

しかし、現実はそんな甘くないといいますか、別れがあれば出会いがあるように、スウェーデンに移住したパッパにも新しい出会いがあったわけです。それが、スウェーデンの花粉です。

スウェーデンの花粉症とは?

日本では花粉症というとスギ花粉が一般的ですが、場所も気候も異なるスウェーデンでは違う木の花粉が有名です。その名は、Björkar=白樺です。関東地方にお住まいの方はあまり聞いたことがないかもしれませんが(パッパもまったく知りませんでした)、パッパが調べた限りでは、北海道はスギ花粉よりも白樺花粉のほうが発症している方が多いのだそうです。

そして、非常に自然豊かなスウェーデンには沢山の森があり、白樺もまた大きな森の一部としてこの時期には目に見えるほどの白樺花粉をまき散らしてくれるのです。その他にも主な花粉をまき散らす植物として10種類以上がありますが、やはり主な花粉症は白樺のようです。

4月から5月にかけてスウェーデンに旅行を予定されている方々で花粉症の心配がある方はぜひ鼻炎薬などを常備しておいたほうがいいでしょう。特に白樺は一度に大量の花粉を摂取することにより、花粉症を発症する可能性があるそうなので、遠いスウェーデンにきて花粉症になって旅行が台無しにならないようにお気を付けください。

スウェーデンで花粉症の診察を受ける

パッパの白樺の花粉症はかなり酷かったです。今年は4月中旬くらいから目の痒みや鼻水といった症状から始めりました。そして、以前にもブログでお伝えしたスウェーデンに春の到来を伝えるヴァルボリ(Valborg)が最高潮に辛かったのを覚えています。

症状は目の痒み、鼻水、くしゃみだけならまだしも、症状の悪化により咳と呼吸がしにくい状態となってしまいました。特に夜寝る際には呼吸困難な状況に陥てしまい、寝ようとすると咳で起こされるということを朝方まで繰り返していたのは本当に苦痛でしかなかったです。

そんなわけで、実は病院嫌いのパッパでしたが、仕方なく花粉症の治療のため動き出しました。

スウェーデンでの診療の現実

スウェーデンのイメージとして高い税金の代わりに福祉が充実した福祉大国と思われている方が多いかと思います。確かに事実ではありますが、残念ながら日本のように簡単にかつ頻繁に病院で診察を受けることはかなり難しいのは現実です。また、診察は子供は無料ですが、大人は有料となります。

まだパッパのブログでは書いていませんが、病院で診察を受けるためにはかなり長い列に並ぶ必要があります。もちろん、ここでいう”列”とは実際に病院の前で並ぶわけではなく、予約をした際に待つ時間が長いことです。病院の状態や症状に応じてその列の長さは変わりますが、パッパの知り合いでかなり酷い花粉症の友人は、特別な花粉症治療を受けるのに3年待ったとも聞きました。待っている3年間は医師が処方するお薬でなんとか生き永らえたそうです。

まずは手軽な遠隔医療から

さて、色々とスウェーデンの医療については語りたいのですが、今回はパッパの花粉症を治す過程に特化してお伝えします。今回は病院に駆け込む前に、まずは最近スウェーデンでかなり普及してきた遠隔医療を試してみました。

パッパが使ったのはKRYという遠隔医療サービスです。スマートフォンにKRYの遠隔医療のアプリをインストールして、スウェーデンのパーソナルナンバーとBank ID(パーソナルナンバーとBank IDの詳細については過去ブログをご参照ください)でログインします。アプリ上から、遠隔医療を受けたい時間帯を指定して予約をすれば、希望の時間に遠隔地にいる医師からテレビ電話で電話がかかってくるので、あとはテレビ電話で症状を説明して、医師の判断によって必要な薬を処方してくれます。

Kry – sjuksköterskor, läkare, psykologer, fysioterapeuter och barnmorskor.
Oavsett vad du behöver hjälp med tar vi på Kry hand om dig. Antingen inom några minuter direkt i telefonen, eller på en av våra nya vårdcentraler – där du får e...

ちなみに、日本では処方箋は紙媒体でもらって、薬局に持っていく必要がありますが、スウェーデンではこの処方箋もシステム上のパーソナルナンバーに紐づいており、今回の遠隔医療で医師から処方された花粉症のお薬はテレビ電話越しで医師が処方箋を登録することにより、どこの薬局でもいいのでパッパが来店して、パーソナルナンバーを伝えると、医師が処方した薬が画面上に表示されて購入することができます。

病院での診察

遠隔医療のメリットは自宅に居ながらにして診察が受けれて、必要なお薬を処方してくれること、また待ち時間が非常に短いことです(空いていれば、最短5分で電話で話すことができます)。しかし、結果からお伝えしますと、残念ながら遠隔医療で処方された薬は確かにちゃんとしたお薬だったのですが、パッパの深刻な症状には思ったような効き目はありませんでした。そして、遠隔医療が処方できる薬には制限があるため、より効果を見込める強い薬はやはり直接医師に診察してもらう必要があるようです。

さて、パッパ自身の病院嫌い、そしてきっと長い時間待たされるであろう不安から、すっかり落ち込んでしまったパッパでしたが、花粉症の症状は一向に良くならないため、意を決してスウェーデンの医療センターVardcentralerに予約をしてみました。

ここからは電話予約から診察結果までを時系列でサクッとお見せしたいと思います。

スウェーデンでの花粉症治療
  • 5月1日
    まずは近所のVardcentraler(Health care centre)に電話で予約
    ここでいかに深刻な症状なのかを伝えないと、まずは市販の薬で試してみて的なあしらわれ方をするので、医師による診察が必要であることを強調しないといけません。
  • 5月7日
    Vardcentralerで医師の診察
    ここでも症状の深刻さを強調して、スムーズに必要な薬を処方してもらう必要があります。今回は、医師の同情を引き出して、無事に処方箋をもらいましたが、それと同時に喘息を疑われてしまい、喘息の検査を求められてしました。”
  • 5月16日
    看護師と喘息の検査
    要は肺活量のチェックでしたが、同年代の同じ背格好の一般男性よりも肺活量があることがわかって安心しました。
  • 5月23日
    喘息の結果をもとにした、医師の診断結果
    もちろん、喘息ではないことを確認して、終了です。

こちらは今回直接医師の診断を受けて処方してもらった薬です。やはり、遠隔医療で処方されている薬よりも効果があり、やっとパッパも安心して寝ることができました。

ちなみに、合計3回の通院による診察料金は合計で500kr(約6000円)でした。この診察料金には処方された薬の代金は含まれていないので、結局花粉症対策で約1万円ほど使ったことになります。

まとめ

スウェーデンでの花粉症治療いかがでしたでしょうか?パッパ自身、スウェーデンの医療にはまったく期待していなかったのですが、意外にも親切かつスムーズだったのは驚きでした。そして、なによりも無事に効果のある薬を得られたことがなによりでした。

すでに今年の白樺花粉のシーズンは終わろうとしていますが、花粉症の症状のある方で4月や5月にスウェーデンにお越しになる場合には、鼻炎薬などをしっかりと準備されたほうが良いかと思います。

 

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