歩行者にとってスウェーデンは日本より安全?

海外移住

歩行者にとってスウェーデンは日本より安全?

はじめに

こんにちは、パッパです。最近、日本の悲惨な交通事故のニュースをよく耳にします。特に、乗用車の運転手や同乗者だけでなく、運悪くたまたまその場を通りがかっただけの歩行者を巻き込んだ交通事故のニュースは、本当に心が痛みます。

そんな交通弱者の歩行者に関するニュースの中で、歩行者にとってスウェーデンは日本よりも安全で安心できる国と紹介されていました。ん?そうなの?パッパには初耳です。スウェーデン在住のパッパとして、これは調べておきたいと思い、このブログでその真相をご紹介したいと思います。

スウェーデンが歩行者に優しいと言われる根拠

以前にスウェーデンの消費税所得税に関するブログを書いた際にも思いましたが、日本のメデイアは海外に関する情報を若干捻じ曲げて、都合のいいように発信する傾向があるように感じられます。もちろん、これはパッパの個人的な感想ですが、今回もそんなことがないのか確認できればと思います。

IRTADとは?

歩行者に優しい国を証明するためには、交通事故の死亡者数だけではなく、その死亡者が歩行者だったのかどうかわからなければいけません。そんな都合のいい国際的な機関の統計なんてあるんだろうかと検索してみたら…すいません、ありました。

International Road Traffic and Accident Database、通称IRTAD。経済協力開発機構OECDと国際交通フォーラムITFが共同で運営しており、国連加盟57ヶ国の事故データを集計して、色々な角度から交通事故に関する分析を行い発表しています。

統計からみた交通事故における歩行者の死亡割合

IRTADが2018年5月に公開したRoad Safety Annual Report 2018を元に、日本とスウェーデン、そしてその他の主要国において、交通弱者の歩行者がどれだけ危険に晒されているかを見ていきましょう。

ちなみに、2018年のIRTADのレポートは44か国が掲載されていますが、このブログではパッパの独断と偏見で日本、韓国、アメリカ、そして北欧のスウェーデン、フィンランド、デンマークの情報を元にグラフを作ってみました。

グラフの黄色が交通事故における歩行者の死亡率となります。非常に面白い点がいくつかありますので、以下にまとめてみました。

  • 日本と韓国は交通事故の死亡内訳が非常に似ている。
  • 日本と韓国は交通事故において乗用車の乗員の死亡割合が20%しかないのに対して、その他の主要国は概ね50%以上が乗員の死亡である。
  • 日本と韓国において、最も内訳が多い交通事故での死亡者は歩行者であり、40%と占める。それに対して、他の主要国は歩行者の死亡内訳は15%前後であり、交通事故の主な死亡者ではない。

まさか国際的な統計値からこんなに面白い考察が出てくるとは思いませんでした。特に、日本と韓国というアジアとアメリカや北欧の欧米との間では、明確な違いがあることが見て取れます。これはもしかしたら、文化や交通に対する根本的な違いが隠れている証拠かもしれません。

さて、この統計学からすると確かに、日本は交通事故で亡くなる方々が乗用車やバイクを運転されている方々よりも歩行者のほうが多いことがわかります。乗用車もバイクも運転していないただの歩行者の死亡者が1番多いなんて、何かが間違っていると思ってしまうのはパッパだけでしょうか?

スウェーデンの歩行者を守る仕組み

確かにIRTADの統計から、スウェーデンが日本よりも歩行者の交通事故死亡者数の割合が低いことがわかりました。が、しかし、なぜ日本や韓国よりもスウェーデンなどに国のほうが歩行者の死亡者数が少ないのでしょうか?

残念ながらパッパもただのサラリーマンなので、その辺を研究する能力はありませんが、せっかくスウェーデンに在住しているのですから、スウェーデンの歩行者を守る仕組み(と思われる)ことについてまとめてみました。

歩行者と自転車はそれぞれ保護

ここはストックホルムのクングスホルメン (Kungsholmen)の歩道ですが、写真の左側が歩行者専用、右側が自転車専用で整備されています。スウェーデンでは、自転車は歩道を走ることはできないため、自転車専用レーンもしくは自動車と同じよう道路を走る必要があります。

歩行者は自動車の道路から一番通り場所を歩くことができます。また、手前には植栽が設置されており、より歩行者の安全性を重視した街づくりがされていることがわかります。

ちなみに、日本の場合にはガードレールが多用されがちだと思いますが、ストックホルムではほぼガードレールを見たことがありません。写真のように植栽などで違う形のガードレールを作ると、街並みもまた違って見えますよね。

街中では車は強制的に最徐行

ストックホルム市内にはよく見かえる車を減速させるための凸凹です。日本では減速ロードパンプと呼ばれており、住宅街などにあったりしますが、パッパの感覚ですが、ストックホルム市内には日本よりも多くの減速ロードパンプが設置されていると感じます。

ちなみに、この減速ロードパンプを見落として減速しないで突っ込んでしまうと、車の底を削ってしまうことになるため、どのドライバーも真剣に減速しています。

横断歩道は絶対に一時停止

日本でもスウェーデンでも、道路交通法で横断歩道に歩行者が横断のためにいる場合には必ず一時停止をしなければいけません。だけど、日本では横断歩道で歩行者が待っていても車が減速もしないで通り過ぎていくのを何度も経験していました。なぜか日本は横断歩道で一時停止することを軽視する傾向が強いように感じます。

これに対してスウェーデンはどうなのでしょうか?これはパッパの主観的な経験からですが、今までスウェーデンで横断歩道を渡る際に車が一時停止しなかったことはありません、本当に。横断歩道に差し掛かった際には、車はほぼ必ず一時停止してくれます。

そして、その行為に対して歩行者は軽く手を挙げて運転手にありがとうの気持ちを伝えるのがスウェーデン流です。

物理的な歩行者保護の設備は日本の方が上なはず

ここまでスウェーデンにおける歩行者を守る仕組みと思われることを説明してみましたが、正直歩行者を守る物理的な設備については、日本ののほうが断然に多いのではないかと思います。下の写真はストックホルムの中心に設置されている3車線のラウンドアバウト(環状交差点)です。

近くには大きな公園などもあり、比較的車も人も交通量が多いことは確かですが、左側に見える歩行者と自転車の横断歩道には、日本でよく見られるガードレールや車止めは皆無です。もちろん、歩行者や自転車用の信号もありません。

このブログを書きながらふっと思ったのですが、確かに日本に普通にどこにでもあるあのガードレールが、スウェーデンではほとんど見たことがありません。

まとめ

日本中にたくさん設置されている歩行者を守る設備が効果を発していないとは思いません。交通事故が発生した際には、最後の歩行者を守る盾として効果を発揮するはずですが、その物理的に歩行者を守る設備が豊富な日本において、歩行者の死亡者数が多いこともまた事実です。

日本のニュースを見るたびに、歩行者を守る設備がよりクローズアップされていますが、それと同時に歩行者を直接傷つけてしまう乗用車やバイクに抜本的な対策をしなければいけないのではないかとパッパは思いました。

減速ロードパンプなどは正直効果てきめんだと思いますが、なかなか普及しないのは、やはり日本がまだまだ歩行者の安全よりも車自体の利便性を重視しているからかなっと感じました。

 

最後までパッパのブログを読んでいただきありがとうございました。パッパのブログは以下のブログランキングに参加しております。誰かに読んでいただいているという実感と次の記事への執筆意欲となりますので、ぜひクリックをお願いいたします。

にほんブログ村 海外生活ブログ 海外移住へ
にほんブログ村


スウェーデン(海外生活・情報)ランキング

 

 

コメント