スウェーデンの車の冬支度
はじめに
こんにちは、パッパです。今日で10月も終わりとなり、スウェーデンはもちろんのこと、日本も少しずつ寒くなっているかと思いますが、皆さま体調はいかがでしょうか?
ストックホルムの今朝は最低気温0度、昨日の朝には初雪を見ることができました。そんなわけで、今回はスウェーデンにおける車の冬支度について書いてみたいと思います。
スウェーデンの冬タイヤのルール
日本でも冬のスキー旅行などでは冬用タイヤ、スタッドレスタイヤやチェーンが必須となることがありますが、北欧スウェーデンではどうなのでしょうか?
スウェーデンの交通局Transportstyrelsenによると、すべての車(一部を除く)は12月1日から3月31日まで冬の路面である場合には冬用タイヤを装着しなければいけないと書かれています。
北欧スウェーデンなので、冬は絶対に冬用タイヤを装着していなければいけないのかと思っていたパッパでしたが、意外にも冬の路面ではないと判断されていれば、冬用タイヤを装着しなくていいんですね。ただ、この”冬の路面”はスウェーデンの交通局が判断するらしく、路面に少しでも雪、凍結などがある場合には”冬の路面”と判断されるようですので、ある意味最低気温が0度を下回ったら”冬の路面”と判断したほうがいいのかもしれません。そして、つまり冬用タイヤはほぼほぼ必須なのです。
タイヤ交換は自分でするもの?
初雪を見たパッパは早速倉庫から冬用タイヤを車のトランクに積む準備を始めました。残念ながら、パッパは自分でタイヤ交換なんてしたことないので、専門の業者にお願いするためです。
この時期になるとストックホルムの大きな駐車場がある場所では上記のような仮設のタイヤ交換場所があちこちにできます。ほとんどの場所で350KR(4000円くらい)で交換をして空気を入れてくれます。午前中の早い時間に行ったのですが、みんな考えることは同じですね、タイヤ交換に長蛇の列ができていました。
冬用タイヤに履き替えたパッパが自宅に戻ると、ご近所さんが自分でタイヤ交換をしていました。ちゃんとしたジャッキも持っていて、さすがスウェーデン人だなと感心しながら作業を見せてもらいました。来年は自分でやってみようかな?
スウェーデンは今でもスタットタイヤが人気
選べる冬用タイヤ
日本で冬用タイヤというとスタッドレスタイヤしか頭に浮かびませんでしたが、スウェーデンではスタットタイヤとスタッドレスタイヤの2つから選ぶことができます。
スタットタイヤは上の写真の通り、タイヤに金属のスパイクが埋め込まれており、凍結した路面では抜群の制動力を発揮します。ただし、通常の道路ではガツガツとした音が出て正直運転していて気持ちよくありません、そしてスパイクが路面を削ることによる粉塵がデメリットでしょう。
それに対して、スタッドレスタイヤは街中でも通常のタイヤとほぼ同じように走行することができますし、スパイクもないので路面を削って粉塵を巻き上げることもないので環境面ではいいのですが、やはり完全に凍結した路面ではスタッドレスタイヤの制動力には遠く及びません。
スタットタイヤのルール
日本では、スタットタイヤを見ることはほぼ皆無だったので完全に禁止されているのかと思っていましたが、どうも日本の北海道の一部地域ではスタットタイヤが合法的に使用可能であるようです。ただし、かなり地域限定だったりするようですし、乾燥路面をスタットタイヤで走行することはやはり厳禁なので、なかなか自家用車にスタットタイヤを装着して生活することは難しいのかもしれません。
それに対してスウェーデンでは、スタットタイヤは今でも人気であり、特に北部ではスタットタイヤが重宝されています。が、しかし、路面を削ることによる粉塵が問題にならないわけもなく、スタットタイヤは以下の2つの規制があります。
- スタットタイヤは10月1日から4月1日までの間だけ装着して良い。
- ストックホルム市内の一部道路の通行禁止
- Kungsgatan、Hornsgatan、Fleminggatanなど。
まとめ
スウェーデンの車の冬支度いかがでしたでしょうか?やはり冬が厳しいスウェーデンでは、冬用タイヤがほぼ必須であり、制動力に長けたスタットタイヤは今でも人気であることをお分かり頂けたかと思います。
しかし、スタットタイヤの環境面での問題は以前として熱い議論を呼んでおり、今後の規制の在り方に注目が集まっています。
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