スウェーデンでの車選び
はじめに
こんにちは、パッパです。日本出張もあったせいか、ブログをかなりご無沙汰してしまいました。ごめんなさい。やっぱり、仕事をしながらブログを書くのって本当に大変だなっと実感しつつも、それを言い訳にしないように気を付けます!
さて、スウェーデンも春から夏に向かい始めています。そして、パッパの中の「マイカ―欲」にも初夏の息吹が入り込んできました。そんなわけで、今回はスウェーデンで実際に車を購入する際の手引き的なブログを書いてみました。
車の状態による購入の手引き例
新車
やはり、車を購入する王道といえば新車購入でしょう。ピッカピカの自分のためだけの車を最初から注文をして購入するのってやっぱり気持ちがいいですよね。
これ、パッパはまったく考えていません。なぜならそれほど新車に対して憧れも欲求もないからですが、車のブランドや車種よりも、車の実用性を求めているからでしょう。以前にもブログで書いた通り「スウェーデンの車事情」、スウェーデンはボルボ発祥の国ではありますが、だからといってボルボカーが日本に比べて激安なのか?と問われたら、残念ながら違います。そして、高いお金で自分だけの新車を買うくらいなら、リーズナブルな価格で買える中古車のほうが今のパッパには合っているのかと思っています。
リース車
日本でも車自体を所有せずにレンタカーや、乗りたい分だけ車を使うシェアリングカーは人気があるかと思います。そして、もっと自分の車のように所有したいけれど、購入はしたくないという方に人気なのがリース車ではないでしょうか?
スウェーデンでもリース車は人気で、レンタカー取扱店や一部デイーラーでも契約が可能となっています。この場合、契約者は月々の使用料金(リース代)を払う代わりに、新車を自分の車のように使うことはできます。リース契約内容によっては、冬タイヤも含まれており、数年間などの短期的な滞在者にはリース車がおすすめなのかもしれません。
中古車
パッパのような一般庶民がやはり1番考慮してしまうが中古車市場です。スウェーデンの中古車市場では、主に以下の3つから中古車を選ぶことができるかと思います。
認定中古車
スウェーデンでも、各車メーカーの認定中古車市場が存在します。メリットはやはりメーカー認定車ということもあり、中古車とはいえ、しっかりとした整備とチェックが行われているため、通常のデイーラー中古車販売店に比べたら、信頼度は上がります。
以前のブログ「ストックホルムのディーラーに行ってみた」でも書いた通り、Volvoの場合には「Volvo Selekt」がありますが、この場合には認定中古車は新車として登録されてから5年以内で走行距離は10万キロ以内、そして状態の良い車には中古車でありながら新車と同様の保証が最大で2年付いてくるのは非常に魅力的です。
デイーラーの中古車
メーカーの認定中古車として認められない車や個別デイーラーによる中古車販売もまた魅力的な市場です。もちろん、年式や状態に良し悪しにより値段も相応に下がるため、より値段が身近になります。
もちろん、認定中古車ではないにしても、デイーラー独自の保証制度は存在するために、こちらのについては各デイーラーにしっかりと確認することをお勧めします。車によっては購入から3カ月だけの保証だったりもするので、やはりそこは自己責任の世界になってきてしまうのは否めません。
個人売買の中古車
最後が個人売買の中古車となります。日本でもヤフオクで中古車の売買をするのを見受けられますが、ここスウェーデンでも個人売買ができるBlocketなどで個人が所有する車が売りに出ていたりします。
個人売買で車を購入する最大のメリットははやりVAT(消費税)を回避することができるからでしょう。LINKでも書きましたが、スウェーデンでは車の購入には25%の消費税が課せられるため、この税金を回避するために、個人売買で車を購入する方は多いと聞きます。が、しかし、個人売買であることから、購入後の車の故障や欠陥などはすべて自己責任となってしまいますので、安さを取るか、安心を取るか?ここまでくると当事者がそれなりに車の知識がないと、とても危険な賭けとなってしまうと思います。
実は他にもオークション形式で車を購入することも可能で、人気があるようですが、こちらについてはパッパもそれほど詳しくないので、このブルグでは割愛させて頂きます。
スウェーデンの便利な中古車検索サイト
日本で中古車を探す場合
日本で中古車を探す場合には、各中古車デイーラーのホームページから検索することになると思います。前述の通り、日本でもスウェーデンでも中古車と言えども、色々な種類があり、各企業ごとに異なるホームページで閲覧する必要があるため、結構面倒だったりしますよね。
スウェーデンの中古車サイト
スウェーデンの場合には、以下の2つのサイトはほぼすべてのスウェーデンで出回っている中古車を検索することが可能と言っていいでしょう。この検索結果には、メーカー認定中古車はもちろんのこ、大手から個人デイーラーの中古車も検索できるため、スウェーデンで中古車をお探しの場合には、ぜひ覗いてみてください。
可視化された中古車市場
中古車を購入する上で大事なのはやはり今までどうやって使われていたか?ではないでしょうか。基本的な情報はインターネットのホームページに掲載されているものの、日本ではそれ以上の詳細はなかなか入手が困難ではないかと思います。それに対して、スウェーデンでは中古車情報がかなり可視化されており、家にいながら色々なことがわかります。
ここでは、スウェーデンで中古車の情報を知りたいと思った時にとっても役に立つサイトをご紹介します。
BilPriser
このサイトは、車のナンバー(スウェーデンでは、VIN(Vehicle Identification Number))を入力することにより、中古車市場におけるデイーラー価格、そして個人売買時の参考価格を表示してくれます。もちろん、対象となる車の詳細な仕様も表示してくれますが、そこに今までの車の所有者の数、そして車を所有した場合の保険、ローン、かかるであろう燃料の消費量まで出してくれるのは非常に便利です。
Bikskatt
このサイトは、車のナンバーを入力することにより、車の詳細な車種から、購入した場合には発生する車の税金を瞬時に計算して表示してくれます。
Carfax
そして、最後はスウェーデンで中古車を購入する人なら、必ず(たぶん)使うサイトがCarFaxです。Carfaxは無料で上記2つのサイトで得られる情報を掲載しているのはもちろんのこと、有料サービスを使うことにより、以下の情報を閲覧することが可能です。
- 走行距離
- 実施された車検と結果内容
- 所有者の履歴、個人名も含む
- 盗難・破損履歴
- 輸入車かどうか
- リコール対象の有無
- 車の状態、事故の有無
日本であれば、上記のような情報は中古車販売店に行っても見ることができない情報かもしれませんが、スウェーデンではこれらの情報を自宅にいながらお金を支払うだけで見ることができてしまうのは、パッパには衝撃でしたし、わざわざデイーラーに問い合わせする手間が省けるのは非常に助かりました。
そして、中古車を検索する中で、各中古車デイーラーでも事前にCarFax社に依頼をして、売り出し中の中古車の情報を開示するようにしている中古車もあります。
まとめ
スウェーデンでの車購入手引きいかがでしたでしょうか?書き終わってから思いましたが、これ日本に在住されている方々にはまったく興味のない記事でしたね…失礼しました。
しかし、インターネットが社会インフラの一部として深く浸透しているスウェーデンでは、中古車の情報が非常に可視化されていることにお気づきになったでしょう。特に、中古車の所有者が法人か個人か、何人が所有者として該当車を運転していたのか、事故の有無などが有償とはいえインターネットで閲覧可能であることは、非常に便利な反面、日本人の感覚からすると個人情報はどうなってるの?と疑いたくもなりますが、これがスウェーデンの情報可視化社会の一端ともいえるでしょう。
これからスウェーデンに長期滞在される方、もしくは移住される方、移住はすでにしているけど、これから車購入を考えている方々には、少しでもお役に立つ情報であったのであれば幸いです。
最後までパッパのブログを読んでいただきありがとうございました。パッパのブログは以下のブログランキングに参加しております。誰かに読んでいただいているという実感と次の記事への執筆意欲となりますので、ぜひクリックをお願いいたします。
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