ノルウェードライブ旅行 その2~オスロ観光とアレンデール王国

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ノルウェードライブ旅行 その2~オスロ観光とアレンデール王国

はじめに

こんにちは、パッパです。9月に入り、スウェーデンはもう夏から秋へと季節の変化を感じさせています。本当に少しですが、紅葉し始めている木々もあり、すでに夏が恋しくなってきました。日本はまだまだ残暑厳しい日が続いているようですね。この時期は、体調も崩しやすいと思いますので、どうぞ体調管理にはお気を付けください。

さて、そんな秋の雰囲気の中で夏のノルウェードライブ旅行のその2をお送りしたいと思います。今回はオスロの市内観光、そしてオスロから西へ600キロ先にあるスタバンゲルまでのドライブとなります。

オスロ観光

パッパと家族はノルウェーは2日目の入国ですが(前回は冬にノルウェーを訪れています)、オスロ自体は初めてなので典型的な観光客として定番の観光地を回ってみました。

ノルウェー地下鉄はほぼノーチェック

まずは民泊していたお宅からオスロ市内で移動となります。オスロ市内の地下鉄はOslo T-baneと呼ばれており、ストックホルムはStockholms Tunnelbanaなので、かなり似ているというか駅のマークは同じ「T」で表していたので違和感を感じずに楽ちんでした。

今日は1日かけてOsloを観光するので、24時間チケットを購入しました。大人108NKR(1260円)子供は半額の54NKR(630円)でした。その時々の為替にもよりますが、基本的にはストックホルムのチケットとほぼ同じ価格帯でした。

こちらが電車ですね。ストックホルムの電車よりも広く感じました。人が少なかったからかな?

こちらはTøyenの駅改札口…です。そう駅で発見した、いや発見できなかったのは電車の駅ならあって当たり前の改札機です。ここTøyenの駅に限らず、オスロのすべての駅から改札機は撤去されていました。改札機の代わりに設置されていた写真中央の機械は、新しいチケットを購入した際にカードをかざしてチケットの利用開始時間を記録するためのものでした。

パッパ達が1日券を購入した際には何も店員から言われませんでしたが、なんとなく予想はできたので各自のチケットを機械にかざして利用開始時間を記録しておきましたが、これをしておかないと無賃乗車とみなされてきっと高い罰金を払わされることでしょう。

ちなみに、オスロの駅に改札機がないのは、導入していた改札機が誤ってちゃんと料金を支払っている乗客をブロックしてしまったり、改札機の導入や維持費が高く、不正乗車を防ぐために多大なコストがかかっていたことが原因だそうです。日本であれば、不正乗車を防ぐためには改札機は必須と思ってしまうのですが、ここオスロではその改札機を潔く撤去して、無駄なコストを削減する代わりに不正な無賃乗車を放置することにしたそうです。

これ、日本人にしてみたら無茶苦茶な考え方に思われるかもしれませんが、スウェーデンに住むパッパとしてはある程度納得ができる処置かと思いました。確かにスウェーデンの長距離電車(SJ)もまたすべてのプラットホームが開放されており、改札口という概念自体がありません。

ただ、ストックホルムの地下鉄は今もなお物理的な改札機が設置されています。が、無賃乗車は後を絶ちません。誰かの後ろにくっついて改札機を潜り抜けようとする人や改札機を堂々と登って駅構内に侵入する人など様々です。オスロのような性善説を全面に出した改札機のない地下鉄が果たしてストックホルムで現実的なのかどうか…色々と考えてしまいました。

ムンク美術館

せっかくの初オスロですから、やはり定番から見ていくのが賢明だと思い、パッパ達はまずはムンク美術館に向かいました。

先ほどのTøyen駅を出て数分歩くと、「Munch Museum」という看板がひょこっと緑の垣根の中から顔をだしていました。

ムンク美術館です。パッパ達は10時半ごろ到着しましたが、まだ行列もなく閑散としていました。入館に際しては、リュックやカバンだけでなく小さなポシェットなども地下に設置されている無料のコインロッカーに預けるように指示を受けました。荷物をすべて預けて身軽になったところで、入館料を払い、セキュリティチェックを受けたらやっと入館です。

有名なムンクの「叫び」です。世界にはこの「叫び」が5点存在しており、その1つを直接拝むことができました。両手をほほによせて、身をよじらせる姿は世界共通で恐怖や不安を感じさせますよね。また、奥に人が描かれていることで、この人物の孤独感がより一層増している気がしました。

こちらは「死と子供」です。それほど日本では有名ではないかと思いますが、先ほどの「叫び」と同様に絵を眺めてると子供が死という現実を受け止めきれないでいる様を描いており、眺めているとなんだかとても悲しい気持ちになりました。

ちなみに、この絵は2005年にドイツのブレーメン美術館のX線調査において、このキャンパスの下に裸婦と男たちの顔が描かれていたことがわかりました。裸婦と男の上に少女と死を描くとは、どんな思考回路をしているのは改めてムンクという人に興味が湧きました。

まあ、ムンク美術館なので、パッパなりにそれらしいことを書いてみましたが、実はパッパ美術館では結構早歩きですぐ見終わってしまうタイプです。そんなパッパが見つけたのは、ムンク美術館に併設しているカフェのムンクケーキです。

ただ、ケーキ1つ82NKR(960円)ってどんだけケーキの上の「叫び」が高いんでしょうね。ご紹介はしましたが、パッパは残念ながら買う気にはなれませんでした。

ノーベル平和センター

次の定番の観光地と言えば、ノーベル平和センターでしょう。訪れた際には残念ながら外壁を改修中でした。

ノーベル平和センターの主な展示物は環境破壊についてでした。森林伐採やプラスチック製品による汚染などなど、色々な環境破壊についての展示物があり、子供たちも興味津々に見て回っていました。

このノーベル平和センターには無料の日本語ガイダンスがあるので、パッパもスマートフォンで聞いて回っていましたが、思いのほか厳しい内容だったので、意気消沈してしまいました。

ガイダンス
ガイダンス

環境破壊を防ぐため、まずは個人でもすぐに

始められること試してみませんか?

パッパ
パッパ

ふむふむ、確かに環境破壊は良くないから、

個人でも気軽にできることって何かな?

ガイダンス
ガイダンス

次に、車を運転することを控えましょう。

パッパ
パッパ

えっ、パッパは今マイカーでノルウェー旅行中なんですけど…

と、なんだかノーベル平和センターの日本語ガイダンスにぼこぼこにやり込められた気分になってしまいました。とはいえ、環境破壊は良くない事ですからね、自然を大切にノルウェー旅行を続けようと思いました。

ぱっと見には何もないように見えるノーベル平和センターですが、よく見ると工事中の外壁には幕が張られており、ちょっと学芸会の背景みたいでした。

写真は、ノーベル平和センターの2階に設置されている窓です。最初はただの窓かと思っていたのですが、なんとよーく見ると黒い点はすべてノーベル平和賞を受賞した方々の顔ではありませんか!?こんなところまでノーベル平和賞を感じさせる細工がしてあるとは、ストックホルムのノーベルミュージアムとはちょっと違った展示に対する努力が感じられました。

  • 観光地の参考情報
    • 名称:ノーベル平和センター (Nobel peace center
    • 住所:Brynjulf Bulls plass 1, 0250 Oslo
    • 参考URL:https://www.nobelpeacecenter.org/

 

王宮

この日はとても天気が良く、そしてとても暑い日だったので、子供たちがぐずり始めてしまいましたが、せっかくオスロまで来たのだからということで、なんとか王宮も見ることができました。

オスロの王宮は思った以上に迫力がないというか、真新しさを感じましたが、雲一つない空にとても似合っていました。ちなみに、王宮の手前にある銅像は建築を命じた当時のスウェーデン王カール・ヨハンです。

なぜノルウェー王宮の前にスウェーデン王の銅像が?と思われる方もいるかと思いますが、実はこの王宮を建築し始めた時にはノルウェーはスウェーデンの支配下にあり、スウェーデン王がノルウェー王も兼任していたために今でもスウェーデン王の銅像が残っているというわけです。

運よく衛兵の行進も見ることができました。大規模な交代式は残念ながらもう終わってしまっていたようです。ちなみに、王宮の周り自体が一般人の通勤通学の道となっているようで、観光客以外にもたくさんの人が周りを歩いているのがとても印象的でした。

 

  • 観光地の参考情報
    • 名称:ノルウェー王宮 (Norwegian Royal Palace)
    • 住所:Henrik Ibsens gate 1, 0010 Oslo
    • 参考URL:https://www.royalcourt.no/seksjon.html?tid=28697

アンティークだらけのカフェショップ

最後の紹介するのは妻の強い要望で行くことになったアンティークだらけのカフェショップです。北欧に来て妻が必ず目を輝かせる瞬間があります、そうアンティークショップやアンティークの蚤の市に遭遇した時です。

写真を見てお分かりの通り、所狭しとアンティークの品々が置かれています。あまり興味のないパッパと子供たちにとってはお昼時に来てしまったことを非常に後悔して、カフェの前でただただ妻の買い物が終わるのを待っていました。

カフェの奥です。特に北欧の食器が多かったですね。

 

  • 観光地の参考情報
    • 称:レトロリッケ・カッフェバー(Retrolykke kaffebar)
    • 住所:Markveien 35, 0554 Oslo, ノルウェー
    • 参考URL:https://www.facebook.com/retrolykkekaffebar/timeline/

いざ、スタヴァンゲルへ

オスロでの定番観光を終えたパッパ達は、次の目的に向けてドライブ再会です。オスロの次の目的地は西へ600キロ先にあるスタヴァンゲルです。

ちなみに、最も短くスタヴァンゲルに向かうなら違う道があるんですが、せっかくの行き当たりばったりドライブ旅行ということもあり、できるだけ海に面して車を走らせることにしました。そして、そのおかげで思わぬ町と遭遇します。

アナ雪のアレンデール王国を発見?

港町アレンデール

オスロから数時間車を運転していたら、突然妻がナビマップを見ながら「アレンデール(Arendal)がある!」と叫びました。パッパは意味がわかりませんでしたが、すぐに子供たちが気付きました。そう、アレンデールはアナと雪の女王の舞台となったアレンデール王国と同じ名前だったからです。

ご存知の通り、パッパ達は行き当たりばったりの旅をしていたので、その街に行かないわけにはいきませんでした。

小さな港町といった雰囲気ですが、今日はちょうど町の音楽祭らしく中心の港には船が沢山係留されていて、そこら中で音楽が奏でられていました。港の外には大型船も停泊しており、きっとノルウェーのクルーズの経由地にもなっているんでしょうね。

港の反対側から町の写真です。奥に見えるのはアレンデール中心に佇む教会です。手前のレストランの前には沢山の人で埋め尽くされており、中心では楽器を持った人たちによって音楽が奏でられていました。

右手に見える白い建物はArendal gamle rådhus、アレンデールの旧い市庁舎です。目の前にはデンマークの国旗がはためいています。奥にはかなりの数の船やヨットが係留されており、漁師がいる港町というよりも、保養地としての港町の印象のほうが強かったです。

アレンデールの教会

ノルウェーもスウエーデンと同じく大概の町には教会があり街の顔として親しまれています。パッパは別にクリスチャンでもなんでもありませんが、新しい街に行くと必ずと言っていいほど、街の教会を見て回ります。

アレンデールの教会はノルウェー国内では2番目に高い教会だそうです。確かに高い塔は街のどこにいても見ることができて、とても街の雰囲気と合っていました。

こちらは内部のパイプオルガンの写真です。このパイプオルガンがパッパが教会に行く一つの理由と言ってもいいでしょう。運が良ければ教会の方がパイプオルガンを演奏していたりして、まさに身も心も癒されます。

こちらはパイプオルガンと反対側の祭壇となります。このステンドグラスもまた教会ごとに違ったデザインをしているのが見る楽しみですよね。

  • 観光地の参考情報
    • 称:アレンデール教会(Trefoldighet Kirkekjeller)
    • 住所:Friergangen 2, 4836 Arendal, Norway

 

町のチョコレート屋さん

さて、アレンデール再度の観光スポットはこちらのチョコレート専門店です。正直、たまたま歩いていたら地下の階段にどんどん人が吸い込まれていくので不思議思い行ってみただけなのですが、秘密のチョコレート地下工場には豊富なチョコがいっぱいでした。

こちらはハイムダル・チョコレート店の外見です。ドアをくぐるとそのまま地下に向かう階段のため、最初は怪しいお店でもあるのかと思っていました(笑)

陳列されているほんのわずかですが、色々な種類のチョコレートがあります。

  • 観光地の参考情報
    • 称:ハイムダル・チョコレート(Heimdal Chokolade)
    • 住所:Torggata 1, 4836 Arendal, Norway
    • 参考URL:http://www.heimdalchokolade.no/

 

ただの通り道が絶景

アレンデールであまりにも時間を費やしてしまったパッパ一行は急いでスタヴァンゲルへ車を走らせます。

トンネルを抜けたらフィヨルドを結ぶ橋の上でした。そして、そのフィヨルドの間には石油プラットフォームらしくものが浮いてました。さすがオイルマネーの豊富なノルウェーならではの風景ですよね。

 

スタヴァンゲルに近づくにつれてフィヨルドが増えてきました。綺麗な景色を写真に収めるのは好きですが、どこを走っていても絶景が続いてしまったため、さすがのパッパも諦めて車を止めたのはここだけでした。

スタヴァンゲルへ車で向かわれる方はぜひE39の道路を使ってみてください。

当初パッパはこのドライブ旅行をキャンピングカーで行きたいと思っていましたが、あまりにも高額だったので断念しましたが、ノルウェーを旅行中には本当にたくさんのキャンピングカーやキャラバンを引いた車をすれ違いました。次回はぜひキャンピングカーでノルウェーに来てみたいものです。

今宵の宿

ノルウェーのドライブ旅行定番トピックとなっている「今宵の宿」シリーズ第2弾は、スタヴァンゲルで教師をしている方のお宅です。

オスロからスタヴァンゲルまではおよそ600キロでしたが、アレンデールで道草し過ぎたせいで、オスロを9時に出発してスタヴァンゲルの宿に着いたのは20時を過ぎていました。

こちらは日本でいう長屋的なタウンハウスです。1960年代に建てられたため外見は多少くたびれてみえましたが、内装は完全にリフォームされており、広いリビングルームはとても快適でした。

たぶんIKEA製だと思われるシステムキッチンです。コンロも最新のIHだったので、妻が羨ましがっていました。

そして、今回このスタヴァンゲルでこの宿にした最大の理由がこのトランポリンです。ストックホルムのパッパ宅は残念ながら一戸建てではないため、トランポリンなんて置くスペースがありません。そして、以前から子供たちにとってこの自宅にトランポリンがある夢だったようなので、今回2泊だけですが、子供たちにサプライズで準備してみました。

予想通りこの宿に到着してトランポリンに気づいた瞬間から寝るまでずっとトランポリンをしていました。パッパも少しだけ一緒にやってみましたが、まるで内臓がすべて持っていかれるような感覚がしてしまい、5分ももちませんでした…。

まとめ

ノルウェードライブその2いかがでしたでしょうか?オスロ観光は、本当に定番の場所しか行きませんでしたが、他にもオペラハウスやアナ雪のお城のモチーフになったアーケシュフース城などもあり、ゆっくり観光したい方には2日あったほうが良いかもしれません。

オスロからスタヴァンゲルのドライブではまたまた行き当たりばったりな移動でしたが、そのおかげでアレンデールという街に訪れることができたのは幸運でした。

オスロ近辺ではフィヨルド感はまったくありませんでしたが、スタヴァンゲルまでくると美しいフィヨルドが続く道が増えるので、車でドライブされる方には強くお勧めしたい地方です。

次回の「その3」では、いよいよ今回のドライブ旅行の第1目標であるプレーケストーレンのトレッキングについて書きたいと思います。

 

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