移住したけど「日本の教育」はどうなの?
はじめに
こんにちは、パッパです。今回はお子様がいる家族が海外に移住(移り住む)される際に必ず悩み不安に思う、子供への日本の教育についてです。家族構成やお子様の年齢にもよって変わる内容ではありますが、この記事では、海外における「日本の学校」についてお伝えしたいと思います。
最後にパッパが住むスウェーデン・ストックホルムの日本の教育施設についてもご紹介します。
海外で受けられる日本の教育
まずは学校についてですが、文部科学省のサイトには以下のような説明があります。
在外教育施設とは、海外に在留する日本人の子どものために、学校教育法(昭和22年法律第26号)に規定する学校における教育に準じた教育を実施することを主たる目的として海外に設置された教育施設をいいます。
2018年10月1日時点で在外日本人はおよそ139万人おり、多くの日本人がこの在外教育施設を通じて日本の教育を受けています。
思った以上に海外に出た日本人が多いのがわかりますね。ちなみに、パッパが住むスウェーデンの日本人は4217人(2017年10月時点)とやはり少なめでしたが、フィンランドの2005人よりは多いようです。
では、この「在外教育施設」とはなんでしょうか?実はこの在外教育施設は大きく「日本人学校」「補習授業校」「私立在外教育施設」の3つに分けることができます。
日本人学校
日本人学校とは、国内の小学校、中学校の教育と同等の教育を行うことを目的とした全日制の教育施設です。つまり、海外で生活しながらも日本の学校と同等の教育内容を受けることができます。
全日制で日本の教育カリキュラムに沿って教育が行われますから、お子様にとって渡航先の現地校に通う必要はなく、海外に不慣れなお子様でも比較的抵抗なく通学ができるのではないでしょうか?
- 特徴
- 共通語は日本語のため、語学に不安があっても問題ない。
- 全日制のため、日本が定める教育カリキュラムに沿った教育を得られる。
- 日本へ本帰国時にお子様が日本での勉強に順応しやすい。
ちなみに、この全日制の日本人校は2018年3月25日時点で世界51か国・地域に86校が存在しますが、やはり比較的日本人の多い国・地域にしかない学校です。最新情報はこちらの文部科学省のホームページをご参照ください。
注意:写真はあくまでもイメージです。
補習授業校
補習授業校とは、お子様の主な学校は現地の学校に通学したうえで、土曜日や放課後などの時間を利用して日本の小学校又は中学校の一部の教科について日本語で授業を行う教育施設です。
日本人学校と大きく異なる点は、全日制ではないというところです。お子様は渡航先の現地にある現地校もしくはインターナショナルスクールに通って他の子供と同様の教育を受けるのと同時に全日制と比べるとかなり限られた時間だけ日本の教育(一部の教科)を受けることができます。
ただし、一部の補習授業校は日本人学校と同等の授業時数や授業科目を網羅しており、それらの補修授業校を「準全日制補習授業校」と呼びます。
- 特徴
- 共通語は日本語のため、語学に不安があっても問題ない。
- 全日制ではないため、お子様は現地の学校をメインとして通う必要がある。
- 授業時間は週末や放課後に限られるため、授業時間が短く進め方が早い。(一部学校を除く)
- 一部教科しか授業が行えないため、日本へ本帰国時にお子様へのサポートが必要。(一部学校を除く)
注意:写真はあくまでもイメージです。
私立在外教育施設
私立在外教育施設とは、日本国内の学校法人などが母体となり海外に学校を設置した施設を指します。学校は日本人学校と同じく全日制となり、海外で生活しながらも日本の学校と同等の教育内容を受けることができます。
母体となる日本の学校法人等が管理するため、独立した学校というよりも日本の私立高の分校という形となる。
- 特徴
- 共通語は日本語のため、語学に不安があっても問題ない。
- 全日制のため、日本が定める教育カリキュラムに沿った教育を得られる。
- 日本へ本帰国時にお子様が日本での勉強に順応しやすい。
- 元々駐在員のための趣が強かったため、高等学校がメインとなる。
注意:写真はあくまでもイメージです。
ストックホルムでの日本の教育
パッパが住むスウェーデンのストックホルムでは、前述で説明した3つの在外教育施設のうちで運営されているのは2つ目の補習授業校のみとなります。
ストックホルム日本人補習学校は1975年に設立された補習授業校で、経営主体はストックホルム日本人学校協会が行い、運営はストックホルム日本人補習学校運営委員会が行っています。詳細はストックホルム日本人補習学校のサイトをご覧ください。
まとめ
移住したけど「日本の教育」はどうなの?はいかがでしたでしょうか?今回は海外で「日本の教育」を受けられる施設に的を絞って解説してみました。
パッパも移住を決意した時に真っ先に調べたのが子供たちの学校についてです。ストックホルムは補習授業校しかなく、現地校も同時に調べるという大変な時期もありました。在外教育施設は渡航先の国や地域によって異なりますので、まずはこの情報が最初の一歩としてお役に立てば幸いです。
海外移住における「教育」については、まだまだお役に立ちそうな経験や情報がありますので、今後もブログを更新していきたいと思います。
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