ヘルシンキへの船旅1~船会社と実際の予算~
はじめに
こんにちは、パッパです。ブログを始めてもうすぐ2カ月ですが、ずっと小難しい数字を頻繁に使う記事ばかり書いていました。パッパの性格上、正確な数字に裏打ちされた記事を発信してきたわけですが、どうにも遊び心がなさ過ぎました。すいません。
だからっというわけではありませんが、ここら辺で移住したパッパの楽しい旅の記憶も書いて行こうと思い、まず第1弾はスウェーデンに移住して初めて乗った船の旅について紹介したいと思います。
なお、ヘルシンキへの船旅は数年前の出来事のため、お伝えする値段や客船および旅程などは、現在では変わっている場合がありますので、予めご了承ください。
ストックホルムから出向する船たち
船旅を提供する会社
スウェーデンのストックホルムはご存知の通り、バルト海に面した都市です。そして、そのストックホルムから北欧ヘルシンキ、バルト三国と言われる国々への船が定期的に出ています。まずは、ストックホルムから船で旅をする際にお世話になるであろう2つの船会社について説明します。
- Tallink Silia Line
- シリアラインと呼ばれるかつてはフィンランドに拠点を置く船会社でしたが、2006年にエストニアのフェリー会社タリンク社に買収されています。2019年4月時点では、ストックホルムから、以下の国々にクルーズを提供しています。
- スウェーデンのオーランド諸島
- エストニアのタリン
- フィンランドのヘルシンキとトゥルク
- ラトビアのリガ
- シリアラインと呼ばれるかつてはフィンランドに拠点を置く船会社でしたが、2006年にエストニアのフェリー会社タリンク社に買収されています。2019年4月時点では、ストックホルムから、以下の国々にクルーズを提供しています。
- Viking Line
- ヴァイキングラインと呼ばれ、こちらもフィンランドの大手船会社です。2019年4月時点では、ストックホルムから、以下の国々にクルーズを提供しています。
- スウェーデンのオーランド諸島
- エストニアのタリン
- フィンランドのヘルシンキとトゥルクとナーンタリ
- ラトビアのリガ
- ヴァイキングラインと呼ばれ、こちらもフィンランドの大手船会社です。2019年4月時点では、ストックホルムから、以下の国々にクルーズを提供しています。
どっちの船を選ぶのか?
見てお分かりの通り、シリアラインもヴァイキングラインもほぼ同じ航路を持っていることがわかるかと思います。そして、必ず聞かれるがどちらがいいのか?という質問ですが、値段と乗船する場所が参考になるかもしれません。
値段はどっちが安い高い?
以下はDirect Ferriesからの抜粋となるヴァイキングラインとシリアラインの1年を通した料金比較表です。これはあくまでも平均的な価格での比較のため、必ずしもこの時期ならヴァイキングラインが安いとか、シリアラインが安いとか断言はできませんが、少なくとも比較的ヴァイキングラインのほうが高めの設定であることがわかるかと思います。そして、やはり価格のピークは7月の夏であることもお分かり頂けたかと思います。
引用元:https://www.directferries.com/helsinki_stockholm_ferry.htm
乗船する港が違う?
当たり前ですが、船に乗るということは港に行かなければいけません。ヴァイキングラインとシリアラインはそれぞれ専用の港を有しており、その船に乗る際には、その港に行きますよね。それぞれの港は以下の通りとなります。
- ヴァイキングライン
- ヴァイキングラインの港はストックホルム市内のセーデルマルムの東側に位置しており、最寄り駅はSlussen(地下鉄緑線と赤線)です。ストックホルムの中央駅からは地下鉄で4分、そして最寄り駅のSlussenからバスで15分となります。
- シリアライン
- シリアラインの港はHamnpirsvägenにあります。最寄り駅はGärdet(地下鉄赤色)です。ストックホルムの中央駅からは地下鉄で16分、そして最寄り駅のGärdetから徒歩で約10分かかります。
ヴァイキングラインもシリアラインも同一の目的地を運行している場合には、自分が拠点としている場所からより近い場所を選ぶのも良いかもしれません。ちなみに、同じような質問はスウェーデン国内のサイトでもよく質問されており、昔はシリアラインが良かったけど、今ではどっちも同じっというのが最近の回答の主流のようです。
そのため、行きたい時期で両方のサイトで値段を検索して、かつ乗船する港が自分に都合がいいかどうかを見極めると良いかと思います。
船旅の旅程と費用
さて、ではパッパの初ヘルシンキまでのクルーズですが、色々あってヴァイキングラインを選んでみました。主な理由は、乗船する港が自分が住んでいる場所に近いことが理由となります。そして、実際の船旅の費用と旅程を紹介したいと思います。
旅程
パッパの初船旅ですが、以下はおおまかなタイムスケジュールです。今回は仕事の都合もあり、残念ながらヘルシンキで宿泊せずに、到着した日の夕方18:00まで観光を楽しむプランとしました。ヴァイキングラインのホームページでは、36時間クルーズとも書かれています。
- 8月1日 16:00ストックホルムを出港
- 8月2日 9:15ヘルシンキへ到着
- 9:15~16:00ヘルシンキ観光
- 8月2日 16:00ヘルシンキを出港
- 8月3日 9:15ストックホルム到着
実際の費用
気になる費用ですが、家族4名(大人2名、子供2名)での費用は以下の通りです。
- 海側(窓あり)のスタンダード4人部屋 €129
- ストックホルム➡ヘルシンキ
- 夕食 €156
- 朝食バイキング €44
- ヘルシンキ➡ストックホルム
- 夕食バイキング €88
- 朝食バイキング €44
- ヘルシンキでの観光バス乗車券 €74
合計金額は€535、日本円にして約6万7000円となります。今回は記念日ということもあり、出港するストックホルムを眺めながら、ちょっと贅沢な要予約の船内レストランで夕食を取り、あとの食事は乗船者のほとんどが選ぶスタンダードなバイキングコースを選びました。ヘルシンキ到着時に使えるヘルシンキ観光バスの料金も事前予約することにより、少し割引となったため、含まれています。
特別な予約などを行わない場合には、合計で€393、日本円にして4万9000円です。他の国へのクルーズ船で2泊3日という旅程、そして朝食と夕食を含めて家族4名でこのお値段ならなかなかリーズナブルではないかと思います。
いざ、乗船!
チェックイン
ヴァイキングラインの乗船手続きはすべて自動発券機で行います。窓口もありましたが、きっと当日の切符を買うためなのでしょう。
自動発券機にメールで受け取っている予約番号を入力することにより、乗船券、夕食や朝食券、別途注文してあったヘルシンキの観光バスのチケットを受け取ります。いつもなのかはわかりませんが、この際に船内でのバーでの割引チケットももらったので、チケットを発券した際には必ずチェックしましょう。
乗船はパスポートフリー
隣の国とはいえ、海外への船旅です。日本人の感覚からするとパスポートは必須アイテムと思いがちですが、ここではパスポートは必要ありません。これは、EU圏でシェンゲン協定が結ばれており、パスポート無しでの往来が可能となっているからです。各船会社ホームページにもパスポートは必須ではないと記載があります。が、しかし、それと同時にいつでも自身を証明できなければいけないとも書いてあります。
スウェーデンに移住して、労働許可があるパッパとはいえ、それでもやっぱり日本人パスポートを持っているパッパは、念のため家族全員のパスポートを所持していたことは言うまでもありませんが、チェックをされなかったことも事実です。
追加のサプライズプレゼント
スウェーデンに来て初めての大きな船での船旅というだけで十分に子供たちはパニック状態でしたが、ここでもう一押し(笑)乗船券に記載された船室のドアを開けると、そこにはこんなサプライズが!
お酒は妻と私で、そして苺はほとんど子供たちに食べられてしまいました。が、家族みんなの笑顔は素晴らしい旅になる予感をさせてくれました。
ちなみに、このサプライズサービスは有料でヴァイキングラインが提供しており、一応以下を別途支払っております。
- スパークリングワイン:€17
- チョコ付きストロベリー:€10
客室
客室の写真はあるにはあるのですが、どうにも子供たちがとんでもない姿、さながらモンキーランド並みにベッドからベッドへ飛びついている写真しかなかったため、ヴァイキングラインのホームページにある客室写真を引用させて頂きました。
こちらは海側のスタンダード客室です。最も安いのは内側、つまり窓もない部屋となりますが、さすがに少しは外を見たいと思い、こちらの部屋を選択しました。右側に一つだけソファーが見えていますが、就寝の際には、右と左の両方に上下2ずつベッドを広げて、1部屋で4つのベッドを展開することができます。
写真には写っていませんが、船室の手前にはユニットバス式の洗面所(トイレ)とシャワーが付いています。
もちろん、船の種類にもよりますが、さらに豪華な客室が用意されており、予算に余裕のある方であれば、サウナまで完備されたスイートルームで船旅を楽しむのも一興かと思います。
乗船したMS Mariellaについての紹介
MS Mariellaはヴァイキングラインが保有する大型客船の1つで、1985年に建造されました。船内には2500客室があり、最大2500名が乗船することが可能です。たぶん、1客室10名という意味ではないかと思います。船内には、スパ、サウナ、免税店、バー、レストラン、キッズプレイルーム、歌やショーが見れる劇場があります。
こちらは、MS Mariellaの甲板です。天気も良かったので、乗客がベンチに座ったり、写真を取ったりと思い思いの楽しみ方としています。
こちらは、MS Mariellaの甲板からの眺めです。晴天に恵まれて、少しずつ離れていくストックホルムがとても綺麗に見えました。
船内を歩いていてちょっと面白いものを見つけました。以下は船内に設置されている壁掛け時計ですが、よーく見ると、短い針が2つあることに気づかれるでしょう。そして、その先にはスウェーデンとフィンランドの国旗があしらわれています。
そうなんです、スウェーデンとフィンランドを周遊するこの船には、一目でスウェーデンとフィンランドの時間がわかる時計があるんです。時差が1時間だからこそできることですが、実用的でもあり、かわいらしくもあり、お気に入りの写真です。
まとめ
ヘルシンキへの船旅1いかがでしたでしょうか?家族でスウェーデンに移住して初めての船旅だったため、他にも見逃しているサービスがあるかもしれませんが、狭い客室が反対に子供たちのボルテージを上げて、正直客室にいられないほど盛り上がっている姿に、迷惑しつつも、旅行を計画して良かったと思いました。
次回、第2弾では記念日ということで、特別に予約したデイナーの模様と、ヘルシンキ観光をお送りします。
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