スウェーデンの新型コロナウィルス
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はじめに
こんにちは、パッパです。すでにご存知の通り新型コロナウィルス(COVID-19)が中国武漢市で発生してからもう4カ月が経とうとしています。スウェーデン在住ということで、最近までは母国日本の友人や家族の健康状態を日々心配してきましたが、ここ最近ヨーロッパ内にも新型コロナウィルスの感染報告が増え始めたため、今回は急遽スウェーデンにおける新型コロナウィルスについてまとめてみました。
スウェーデン国内の感染者数【随時更新中】
【最新情報】2021年3月19日 17:00時点の情報です。
- 感染者数:744,272人
- 集中治療中:5,645人
- 死亡:13,262人
下のグラフは新規感染者数を表しています。
スウェーデン公衆衛生局のホームページが1日1回の更新からリアルタイムに、そしてわかりやすいグラフなどが追加されました。本記事では、スウェーデン公衆衛生局のホームページに日本語訳を追加して1日1回程度の更新を引き続き行いたい思います。
ただし、最新情報は常にスウェーデン公衆衛生局のホームページを閲覧することを強くお勧めします。
また、3月25日前後のスウェーデン・ストックホルムの新型コロナウイルスの影響や街の様子については、こちらの記事をご覧ください。
以下はスウェーデン国内における感染者が新型コロナウイルスに感染した国の統計です。ただし、この情報から出身国などに関して差別や偏見があってはいけません。
ご存知の方も多いかと思いますが、ヨーロッパ内ではイタリアの爆発的な新型コロナウィルスの感染拡大が非常に注目を集めており、次いでフランスとドイツが徐々に感染者数を伸ばしてしまっている状況にあります。
スウェーデンの公衆衛生局
スウェーデンにおける国民の健康を管理する機関はFolkhalsomyndighetenです。新型コロナウイルスについてもちろん感染の状況や感染方法・症状などを掲載しており、疑わしい場合の対処方法なども説明されているので、スウェーデン在住者の方はぜひこちらのサイトを参考にしてください。
ちなみに、現時点においてスウェーデンの公衆衛生局は新型コロナウィルスの危険度を5段階評価で下から2番目となる「Low」となっています。
2020年3月2日の午後、Folkhalsomyndighetenが新型コロナウィルスが感染拡大する危険度を「Low」から「中程度」に変更しました。ちなみに、新型コロナウィルスが新たなに検知される可能性も「高い」から「非常に高い」になりました。
2020年3月10日14時、Folkhalsomyndighetenが新型コロナウィルスが感染拡大する危険度を「中程度」から「非常に高い」に変更しました。
なぜ今スウェーデンで新型コロナウィルスへの懸念が高まったいるのか?
新型コロナウィルスは当初からスウェーデンでも非常に話題となっていましたが、ここ最近は特にコロナウィルスの感染拡大について懸念が高まったいます。
理由はこの時期スウェーデンではSportlovというスポーツをするための休みがあります。スウェーデンの小・中・高の学校が地域ごとに2月から3月半ばにかけて1週間のお休みを導入しています。ちなみに、ストックホルムは先週の2月23日から2月28日まですべての学校がお休みでした。
一般的なSportlovの楽しみ方はやはり冬のスポーツ、スキーです。パッパの同僚の中にもスウェーデン北部のスキーリゾートに1週間滞在してスキーやウィンタースポーツを楽しみますが、中には海外旅行を楽しむ家族もいます。
そんなわけで、今週はそんな海外でバカンスを楽しんできた人々が帰国をして仕事や学校に行き始める週となり、学校だけでなく職場においても海外から帰国した人が新型コロナウィルスに感染していないか戦々恐々としています。
ストックホルムにおける影響は?
スウェーデンの公衆衛生局はまだそれほど懸念を示していないものの、前述の通り巷ではSportlovの間ヨーロッパやアジアに旅行に行ってきた人がコロナウィルスを運び込んでいないか懸念されています。
そして、その懸念に呼応するかのようにストックホルムの学校からもコロナウィルスに関する生徒への注意喚起が行われました。
日本のように学校はお休みとはならないものの、少しでも熱や咳がある生徒は学校をお休みすること、そして手洗いとうがいの徹底が指示されました。また、まだ子供から聞いただけですので、公式な情報ではありませんが、今回の新型コロナウィルスを回避するために両親の判断で学校を休むことを許可するそうです。そして、新型コロナウィルスを予防するための休学については、一切成績には影響を与えないようにしてくれるそうです。
ちなみに、子供の学校でクッキーを食べていた友人が食べ過ぎて咳込んでいたところ、先生に怪しい咳と思われて、帰宅しないさいと言われ、その友人は嬉しそうに帰宅したそうです(笑)
会社等については企業により異なるかと思いますが、パッパの働く会社でも手洗いとうがいを徹底しましょうと注意喚起されていますが、それ以上のことはないようです。ただし、Sportlovで海外旅行をした同僚は自発的に今後2週間を在宅勤務として過ごすようになっています。
個人でできる感染対策は?
個人レベルでできる新型コロナウィルスに対する感染対策はやはり以下のようなことではないでしょうか?
- 人が密集する場所やイベントや施設は極力さける。
- 手洗いとうがいを徹底する。
- マスクを着用する。
ただ、最後の「マスク」についてはかなり難しいことがあります。本来、スウェーデンだけでなく海外ではよほどのことがない限りマスクは着用しないからです。
「マスクを着けている」=病気に感染している人というイメージが非常に強く、感染予防のためにマスクを着けている人はほぼ皆無と言っていいでしょう。そして、そんな文化的背景から、マスク自体もあまり売られていません。
週末にパッパもいくつかの薬局(Apotek)を見て回ってみましたが、元々売られていないか、すでに売り切れ状態となっていました。スウェーデン国内の通販サイトも確認してみましたが、やはり一部の人による買い占めがすでに行われたのか、ほぼ売り切れ状態でした。
ストックホルムでの風評被害は?
フランスの日本食店の壁にコロナウィルスに関連する落書きがされたのは非常にショックでした。ここストックホルムでは新型コロナウィルスによる風評被害はパッパの知る限りではありません。
ただ、電車内でアジア人を避ける人をパッパ自身も何人か見たことがあります。特にちょっと咳をしただけで、周りの人からジロリを見られて、席を移る人もいます。
感染予防の観点から慎重になるのは当たり前ですが、過度なアジア人への偏見が発生しないことをただただ祈るのみです。
まとめ
スウェーデンの新型コロナウィルス、いかがでしたでしょうか?正直、イタリアの爆発的な新型コロナウィルスの感染拡大でスウェーデンでも他人ごとではなくなってきた雰囲気があります。
ストックホルムは日本の東京などに比べたらまだ人口が少なく、日本ほどぎゅうぎゅうの満員電車になることはありませんが、今まで以上に手洗いとうがいなどをして、できる限りの感染予防をしていきたいと思います。
ただただ、この新型コロナウィルスが早く収束すること、そして感染されたすべての人が早く回復されることを切に願います。
最後までパッパのブログを読んでいただきありがとうございました。パッパのブログは以下のブログランキングに参加しております。誰かに読んでいただいているという実感と次の記事への執筆意欲となりますので、ぜひクリックをお願いいたします。
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